美しき詩とハーモニーで聴く者を魅了する孤高のデュオ《アネモネ》さま…
バニラ様とやす様、そして初期メンバーであり時折のライブに参加される静暮さまの重唱は、咲き乱れる花園、というより、荒野に立つ一輪の花の風景を思わせます。
誰もいない荒れ地、吹きすさぶ風…… そこに咲く一輪のアネモネがみせる光と影…… 風に身をまかせるしなやかさと屈しない強さで遥かを見つめ続ける…… その気高き風景は同時に、小部屋の片隅で孤独のうちに日々紡がれるわたしたちひとりひとりのいのちの煌めきにやさしく重なります。
佳き音楽は常にわたしたちの代弁者…… 一輪のアネモネがわたしたちの身代わりとなって涙し、思いを高くする哀感は、いまここを超えて繋がれゆくさいわいの意志のごとく……
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嬉しいご報告をひとつ。
敬愛してやまないアネモネのバニラ様が、光栄にも霧とリボンの《ミドル・フィンガー・ブローチ(指輪)》をライブにて身につけて下さいました!
漆黒の絹糸タッセルが美しいバニラ様の御手に揺れます…
貴重なライブの機会に当ブランドのアクセサリーをお選び頂けましたこと、心より御礼申し上げます。
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そして、素晴らしい出来事がもうひとつ。
4thアルバム《バーレルセル》に収録されている「銀の針」という美しい曲……
夢のようなお話なのですが、バニラ様がミストレス・ノール(当ブランドのアート・ディレクター)の刺繍オブジェ作品(下写真)からインスピレーションを得て作詞されたそうなのです!
なんという光栄でございましょう……一生に一度、あるかないかの出来事です……
「銀の針」
一筋の光が 差し込む部屋の翳
真白な布に 銀の針を刺す私
温もりを忘れた 凍る指の先
真白な布に 銀の針を刺す私
糸を導いて 心の花は
無垢で しなやかな 波にのまれる
刺繍は映す
秘めた想いに 貴方の影を 閉じ込めて
刺繍は詠う
虚ろな愛と 涙に濡れた夢
アネモネ様のご了承を得て、歌詞の一部を掲載させて頂きました
ひと針ひと針刺しゆく刺繍は祈りの行為そのもの… こうしてアネモネ様の《銀の針》がちいさなひと針の祈りを掬い上げて下さいましたこと、この上なき幸せに存じました。
アネモネ様の馥郁たる世界… これからも楽しみにしております!
感謝を込めて・・・